人事の仕事内容は、労務や総務と重なる部分がありますが、基本的には異なります。
また、企業の規模によっても違ってくるのが一般的です。
特に、大きな会社の場合は総務部、労務部、人事部とそれぞれが独立しています。
しかし、労務部を配置せずに人事で労務のお仕事を行うケースも少なくありません。
人事と労務の仕事内容の違いは、人事が採用や教育、社員の評価を担当し、労務は社員が安心して働ける組織を作ることです。
そのため、これから採用する人を決め、採用後に関する事務を行うのが人事の仕事内容になります。
例えば、社員の募集や試験の実施です。
新卒や中途採用の活動をする際には、はじめに募集をかけて採用試験や面接を行います。
その結果で雇用するかどうかの判断を行う流れです。
採用人数や、どのような人を求めているのかをあらかじめ決めた上で、最適な媒体に求人を出します。
媒体に求人を出すだけでは募集者が少ないため、求めている人材が集まってくるように求人内容や会社のPRを考えていかなければなりません。
さらに、突然の退職などによって従業員が減ったときや、増員を行う際も、中途採用として求人を出し選考を進めていきます。

雇用後の所属先の決定も人事の仕事です。
各部署の能力、人員数のバランスを考えて配属先を決めていきますが、しっかりとプランを練らなければなりません。
将来のことを考えて適材適所に配置することが大切です。
社内のバランスを考えることも大切ですが、その人が今度成長していける部署に配属しましょう。
既に働いている人の人事異動も担当します。
本人の希望はもちろん、各部署の意向も確認した上で決めていかなければなりません。
他にも従業員の教育、研修を企画し手配するのも業務の一つです。
新人教育、管理職教育、マナー研修、スキルアップ研修など様々ありますが、それぞれ目的を明確にした上で企画をします。
企画がうまくいくように、講師の手配をしたり会場設営、片付けを行うのも一つの業務です。
他にも担当する業務がありますが、それぞれに求められる能力を把握した上で実施していきましょう。