人事が知っておきたい言葉の一つにスキルマップがあります。
聞いたことがある人事もいるのではないでしょうか。
これは社員の業務遂行能力をまとめた一覧表です。
見える化をするためのツールなのです。
一人ひとりにあるスキルを把握し、記録して終わるなど、ただまとめた表で終わるのではなく、上手に活用することで人員配置や人材育成が捗るといったメリットがあります。
把握すべき能力とは、技術力や知識、資格です。
管理者であれば管理能力も含まれます。
業務を進める上で能力を満たしているかは、とても重要なポイントになりますが、社員の数が多くなると一人一人正しくチェックすることは難しいでしょう。
出来るだけ正しく見極めるためには、判断基準を明確にしなければなりません。
もちろん、正確に見極められる能力が人事には必要です。
これらが正しく把握できれば、社員に不足している点や目標の立て方がわかってきます。
例えば、必要な人材教育、訓練を取り入れたり、具体的な計画を立てられるようになってくるでしょう。
一回で終わらずに繰り返し行うことで徐々に業務効率が上がり、企業としての業績アップにつながっていくことが期待できます。

従業員をチェックするときは、3つの項目がポイントになります。
一つは誰がどのような能力を持っているのか、二つ目はそれを使うと何ができるのか、三つ目は新規事業を行う際に誰に何ができるのかなどです。
これらの目安を作っておくと業務もスムーズに進めていくことができます。
また、個々人の能力は異なりますが、不足している部分に対してどのような教育が必要になるのかをしっかり掴みましょう。
企業は従業員で成り立っているため、社員に適切な教育をすることができれば、一人一人のスキルが高まって仕事に対する意識も変わってきます。
このように、スキルマップを活用すると、仕事に必要なスキルを把握することができ、どのような人材が不足すると困るのかなどリスクも見える化できます。
社員個々人の能力を確認し、得意分野はさらに伸ばせるような人員配置を、足りない部分は補う対策を施すなど、企業にいい影響をもたらすことができるのです。
人事は上手にスキルマップを活用してみてはいかがでしょうか。