コロナショックは企業全体に大きなインパクトを与えましたが、組織そのものだけでなく、人事にもインパクトを与えることになりました。
コロナショックが人事にもたらす課題を知り、対策していく必要があります。
コロナショックによる課題は主に3つです。
一つは財務への影響です。
業績に大きなダメージを受けた会社が多いですが、それにより早期退職者を募ったり、給与や賞与のカットをしたりしなければならない企業も多いです。
これを行うと一時的には業績が回復しても、長い目で見ると組織にとって大きなダメージとなります。
従業員がいなければ成長することもできません。
どうしようもなく、従業員を手放したり給与、賞与をカットせざるを得ないこともありますが、その後のことも考えて決断することが大切です。
今後、状況が回復した時に波に乗れなかったということがないように、人事としては選択可能な施策と効果を試算してください。
しっかりと備えておくことができれば、最小限の人員カットで済みます。

二つ目は、これまでにはない働き方への対応です。
ソーシャルディスタンスや3密という言葉をよく耳にするようになり、企業活動も制限されています。
テレワークを中心としている会社も多いでしょう。
その際に、パソコンやネット環境を構築したり、紙媒体やハンコがなくても業務が回るように仕組みを作る必要があります。
また、マネジメントの仕方も変わってきます。
これまでは、同じオフィスで業務をしていたため、従業員の行動をよく見ることができましたが、テレワークになると評価の仕方や労働時間の管理などマネジメントの仕方も大きく変わるため、対応しましょう。
三つ目は、コロナによって悪化した人事課題への対応です。
これまで見て見ぬ振りをして後回しにしていた問題が、目の前にある問題へ変わりました。
それを今解決することで、他社と人材力の差をつけることができるでしょう。
このようにコロナショックは、大きなインパクトを与えます。
会社は従業員を守らなければならないため、どのような影響を受けているのか、どのように変化したのかを把握した上で対応していくことが大切です。