株式会社ラディア

  1. TOP
  2. 経営と組織の改善のために
  3. 新時代の経営に求められるダイナミック・ケイパビリティとは

新時代の経営に求められるダイナミック・ケイパビリティとは

ダイナミック・ケイパビリティとは

ダイナミック・ケイパビリティとは


ダイナミック・ケイパビリティという言葉を聞いたことがある経営者もいるのではないでしょうか。
ダイナミック・ケイパビリティとは、2020年5月に経済産業省と厚生労働省、文部科学省が共同で発表した、ものづくり白書2020で取り上げられた概念です。
なぜ、取り上げたかというと、日本の製造業の課題を考えるにあたり注目すべき戦略経営論だと重要性を強く訴えたためです。
ものづくり白書2020には、環境や状況が激しく変化する中で、その変化に対して企業が対応し、変革する能力だと説明されています。
つまり、企業には環境に合わせて柔軟に変化できる力が求められるということです。
また、ダイナミック・ケイパビリティは脅威や危機を感知する能力、チャンスを捉えて既存の資産や知識、技術を再構成し競争力を得る能力、その競争力を持続するために組織を刷新して変容させる能力の3つが求められます。
これは、危機はしっかりと感知し、適切な時期に組織を再編成して、新しい組織へと変化し続けられる企業のことです。
近年、新型コロナウイルスの影響を受けて不安定な企業も多いですが、これからの経営に求められることであるため、取り組んでみてはいかがでしょうか。

求められる3つの能力

求められる3つの能力


ダイナミック・ケイパビリティを実現するためには、感知能力、捕捉能力、変容能力が必要ですが、どのように取り組むべきかわからない人もいるでしょう。
様々な方法がありますが、感知能力に関してはデジタル技術を上手に活用するのがポイントです。
ヒトでは感知できないものもデジタル技術を活用してデータを集めたり分析すると、感知能力を磨いていくことができます。
捕捉能力は組織内の情報をデジタルデータに転換するといいかもしれません。
そうすることで、リアルタイムで経営状況を把握することができるようになります。
変容能力については、既存資源を結合、再配置をしたり、体系を見直して再構築していく必要があります。
実際に実現している国内の企業も少なくありません。
環境は激しく変化し、予測できないことも多いですが、企業が勝ち抜いていくためには欠かせない概念です。