人事が行う採用活動は様々な方法がありますが、最近注目を集めている新しい活動方法があります。
それは、ソーシャルリクルーティングです。
聞いたことがある人事もいるのではないでしょうか。
ソーシャルリクルーティングはSNSを使った採用活動です。
従来の採用活動は求人サイトを利用した方法ですが、ソーシャルリクルーティングは求職者と直接つながりを持つことができるという特徴があります。
通常は面接の段階まで直接つながりを持つことはありませんが、SNSではより密なコミュニケーションが取れるのです。
また、普段の投稿から人となりがわかるという特徴もあります。
履歴書や面接では把握しきれない人柄を事前にチェックできるのは大きなメリットではないでしょうか。
もちろん、写真や投稿文などで、その人の全てを理解することはできませんが、一つの判断材料にはなるはずです。

低コストで取り組めるのも魅力的なポイントです。
一人を採用するのに莫大な費用がかかることも少なくありませんが、SNSはアカウント作成や情報発信、求職者のやりとりを無料で行うことができるため、無駄なコストがかかる心配がありません。
しかし、デメリットもあります。
それは、ただSNSで情報発信するだけでは成功しないということです。
投稿自体は簡単ですが、運用の工夫が必要です。
投稿を継続したり、企業の魅力が伝わる文章を考えなければなりません。
投稿内容を考える時間と人材に余裕がないと、失敗に終わります。
金銭的なコストがかからなくても、時間や労力という部分でのコストがかかってくるため、工夫することが大切です。
また、投稿の仕方を間違えると、採用活動で苦しんでいる企業というイメージを与えてしまい、求職者が敬遠する恐れがあります。
不特定多数に情報発信ができるSNSですが、ターゲットを絞り、求めている人材に響く投稿を心がけましょう。
このように、デメリットもありますが、海外では既に主流になっている採用活動であるため、まだソーシャルリクルーティングを取り入れていない人事は一つの方法として検討してみてはいかがでしょうか。