企業内における人事部は主活動をサポートする裏方仕事を担う部署になります。
人事評価や人材の採用を担う部署であるのは当然であるものの、目的について把握している方はそう多くはありません。
企業と労働者のニーズを理解し、妥協点を見出すのがひとつの役割になります。
さらに、労働の対価として労働者に支払われる報酬内容の把握し、労使関係の調整と安定維持も役割となります。
企業側の考えと労働者側の考えが必ずしも一致するわけではなく、どこかで妥協点を見つけないといけないケースが多々あるものです。
そして、優秀な人材を採用して辞めないようにし、剰余となった人材に対して辞めてもらうことも必要となります。
人事部は社員を商品のように扱うときも少なくありません。
短期的な経営課題だけではなく、長期的な成長戦略についてもアプローチしていくべきです。
適材適所の人事を実現すれば、それぞれの社員が成長して投資損失の回避にもつながります。

人事部は誰を採用するか決める役割を担っており、採用した方に対して成長を前提とした投資を行うことになります。
そして、期待報酬を回収するための人事配置を行っていくことになるでしょう。
人材の育成と登用によって企業がどう成長していくかは変わっていくものです。
人事部が本来あるべき姿で機能すれば、経営者がすべてをコーディネートすることはなくなります。
規模が小さな企業では人事部として機能していない場合も少なくありません。
人事部の機能によって企業側が提供可能な妥協点を見つけやすくなります。
労働者の要求する内容と企業側の考えには相違があって当たり前であるため、人事部の機能は重要です。
不景気の影響もあってそれぞれの社員に適任の職務を必ずしも用意できるわけではなく、方向性を定めたうえでの対応が肝心となるのは間違いありません。