4月から新しく従業員が入ってきますが、人事担当者は新入社員研修を行う必要があります。
企業の文化や社会人としての最低限のビジネスマナー、職務内容を教えていきますが、ただ伝えるだけでは意味がありません。
人事担当者が新入社員研修で伝えるべきスキルがあります。
適切に行うことができると離職防止にもなるため、人事担当者は知っておきましょう。
反対に間違った方法で行なってしまうと、新入社員研修で心が折れて自信をなくし、早期離職につながるため要注意です。
ポイントの一つはリーダーシップ能力を身につけさせることです。
今後、マネージャーや昇格を目指していきますが、候補に上がってから意識し始めると間に合いません。
この能力を身につけさせるためには、対人スキルや対課題スキルが必要になります。
中には向上心がなく、上に立つ立場にならなくても良いという人がいるかもしれませんが、全ての従業員が身につけておかなければなりません。
ただ一人だけにリーダーシップがあっても、チームの主体性がなくなるからです。

研修を行った後は、実際に行動に起こさせることもポイントです。
内容を理解して満足する傾向にあるため、やりっぱなしになってしまうことも少なくありません。
学んだことを業務で活かすなど、行動に繋げさせていく必要があります。
参加者を感動させることが目的になっている、自分のことを話しすぎる、アイスブレイクを元気にすれば良いと思っている人事は気をつけてください。
一時的に盛り上がるかもしれませんが、後の行動に活かせられなければ意味がありません。
そうならないためにも、高すぎる目標を立てない、目標を立てるときは言葉遊びにならないようにコミュニケーション、積極的、徹底、モチベーションなどと具体性のない言葉は使わないようにしましょう。
また、ワークシートを使った面談を配属後に行うのもポイントです。
その場で実施すると、それ以降見直す機会がなくなりますが、配属後に行うと、この研修が有効だったのか判断することもできます。
このようなことに気をつけて実施してみてはいかがでしょうか。