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人事における目標達成のための逆算とは

短期間で業務を遂行するために


人事の仕事も目標を立てて取り組んでいきますが、ただ目標を掲げるだけで終わってしまっている人もいるのではないでしょうか。
しかし、それは意味がありません。
達成するために取り組んでいくことが大切なのです。
「目標から逆算して考える」とよく聞きますが、どのように考えていけばいいのかわからない人事担当者もいるでしょう。
逆算というと数学や算数などをイメージしますが、数字の正誤を確かめるものではなく、必要なプロセスを計画して、その計画通りにアクションを起こし、最短で業務を遂行できるようにするというものです。
そのため、ゴールにたどり着くために必要な要素をステップごとに細かく設定して、道のりを導くことが大切です。
この思考とは反対の意味を持つ積み上げ思考というものもありますが、これはゴールをフォーカスするのではなく、現在に焦点を当てて考えていきます。
たとえば、今日の業務、いま抱えている課題、現在の状況です。
これらの視点から、今何ができるのか、やるべきことは何かを一つ一つ解決していきます。
思考の起点が未来か今によって考え方も異なるため、人事は特徴を理解した上で使い分けることが大切です。

欠点もある


逆算思考は達成するためのプロセスや計画が明確になったり、短期間での達成が可能になりますが、デメリットもあります。
たとえば、適切なプロセスがわからないと設定しにくいことです。
どのように道筋を立てていくべきか思い浮かばないと機能しません。
そのため、課題をある程度把握する必要があります。
また、ゴールを決めるためには情報収集しなければなりませんが、それに時間がかかるのもデメリットです。
最短で達成するためには情報量がカギとなります。
しかし、その情報がインプットされていないとうまく機能しないでしょう。
スケジュールの更新頻度が高いこともデメリットとして挙げられます。
たとえば、経済状況が変わった、中途退職者が出た、予算が変更されななど突然の出来事にうまく対応していかなければならないため、常に計画を更新する必要があるのです。
このようにいい点ばかりではないため欠点も知り、上手に活用してみてはいかがでしょうか。